嘘つきは誰だ!? 2

911ボーイングを捜せ」に続いて、「テロリストは誰?」[第三世界に対する戦争:僕がアメリカの外交政策について学んだこと]というビデオを見た。


そして、なぜこの世界がこんなにも混乱し悲惨な状況になっているのかという疑問の一端が解けたような気がした。


前回で少し紹介した「人間を幸福にしない日本というシステム」という本を初めて読んだ時も、水俣病以来の環境行政などが、なぜもかくもいい加減ででたらめなのかということについて「目から鱗」のように感じたが、このビデオも同じような感じで、やっと疑問が氷解した思いだ。


現在の日本でも年金問題など様々な欺瞞が今も続いているが、アメリカでは、もっと酷い事が行われているという事だろう。但し、自国民に対してではなく、弱い立場の国々に対してではあるが、対テロ戦争の名目で、アメリカ国民に対してもその圧力が益々強まっているようだ。


そうして、このビデオを見てもう一つ思ったことは、「これは、軍部の暴走によって日中戦争から太平洋戦争へと突き進んでいった当時の日本と同じではないか」という思いだった。そうするともうすぐアメリカの破綻が来るということになる。まさに「驕れる者は久しからずアメリカの崩壊も近いということだろう。

 第二次世界大戦以来、アメリカ政府は朝鮮半島ベトナムカンボジアラオスエルサルバドルグアテマラパナマイラクソマリアユーゴスラビアアフガニスタンその他の国々で、何百万人もの無実の人々に対して、自由と民主主義を守るため、あるいは共産主義と戦うため、そして今ではテロと戦うため、という名目で爆撃を繰り返してきました。アメリカ政府がイラクキューバのような第三世界の国々に実施した経済制裁は、新しい大量破壊兵器となりました。
 大手マスコミ、あるいは企業メディアは、これらの真実を語ろうとしません。なぜなら、これらのことから利益を得ているまさに同じ企業がメディアの所有者でもあるからなのです。外交政策のことになると、マスコミはペンタゴンやCIAの見解をそのまま流します。私たちはみな生涯を通じて、「アメリカは自由と民主主義のために戦っており、我々は善人なのだ」と教えこまれてきました。そして大多数のアメリカ人は、世界の他の国よりもはるかに自由と機会と富に恵まれた生活をしているので、このビデオの中で伝えられているような真実を知ろうとすることはほとんどありません。
 私はアメリカ人が「集団的否定の心理」、一種の集団催眠にかかった状態で暮らしていると思います。大嘘の中で生きているのです。


 ー中略ー


 もしあなたが、もう一つの真実を知ることに興味があるならーーそれは恐ろしいことではありますがーーこのビデオを観るようにお勧めします。これらの残虐非道なことが私たちの政治体制によってサポートされ、私たちの払う税金で実行されています。
 そしてこの悪行は、アメリカ人が目覚め、自らその中止を決断するまで継続されるでしょう。


「テロリストは誰?ガイドブック」より
 メッセージ アメリカ国民のみなさんに訴える  フランク・ドリル(編集者)